自分では気付かない陰部の臭い

寒い冬がすぎ、少しずつ暖かくなってくる。春が訪れ、桜を見ながら花見を楽しむ。気が付けばゴールデンウィークも近付き、気温も上がり、汗ばむ季節がやってきました。
いきなりですが、みなさん。嫌な臭いを身体から発していませんか?この様に質問すると、「……たぶん、大丈夫。」とかえってくる事がよくあります。自信無さげの回答が多いのです。
自分の体臭が、どの様な臭いを発しているか、自分ではあまり分かりません。人の鼻は、順応性が高く、15分も同じ臭いを嗅げば慣れてしまうのです。そのため、自分の臭いには完全に慣れてしまい、どんな臭いを発しているのか、わからなくなってしまうのです。
汗をかいて、よく臭う場所といえば、脇ですが、実はもう一つあります。それは陰部です。陰部も汗で蒸れる事により、脇に負けないくらいの強烈な臭いを発生させるのです。
いつも思うのですが、汗をかいたから、脇に制汗スプレーを使う人はよく見かけます。でも陰部には何の処理もしていません。脇以上にキツイ臭いを発してる事もあるのに…
陰部は脇と同じくらい汗をかきやすい

まず初めに、陰部がなぜ、脇と同じくらいキツイ臭いを発生させてしまうのか。大きな原因は汗だと言われています。人の身体には汗が出る汗腺というものがあります。その汗腺には、エクリン腺と、アポクリン腺という二つの種類があります。
聞きなれない言葉で分かりにくいかもしれませんが、エクリン腺は汗を出す。アポクリン腺は汗に臭いを乗せて出す。と覚えてもらって構いません。昔は人の身体にはエクリン腺もアポクリン腺も大量にありました。しかし、進化の過程で体毛が減って行くと同時に、アポクリン腺も減っていきました。
かなり減りましたが、脇や、陰部などには、今でも多く残ってます。汗をかいた時の、独特の臭いはアポクリン腺が原因だったのです。
陰部は一番蒸れる場所

次は蒸れについてお話します。先ほど陰部は非常に汗をかきやすい場所と言いました。汗をかきやすいため、陰部は常にジメジメした状態になってしまいます。特に、玉袋から、肛門周辺にかけては、汗が流れ込むポイントになってきます。美容業界ではこの部分をIラインと呼びます。そして陰部は、複雑な形をしているので空気の通りも悪く、一度汗をかけば乾きにくいのです。そんなジメジメした所に雑菌も繁殖します。それが臭いを更に強めてしますのです。
この様な事から、海外では陰部に生えてる毛は「雑菌のベッド」と言われるくらい不潔とされている国もあります。
そして、Iラインや肛門周りは何と言っても、汚物が残りやすい場所です。自分でもしっかり拭いたと思ってても、陰毛に絡まって残っているという事はよくあります。キレイに洗って、清潔を保っていると思っていても、陰毛はキレイにはなっていません。臭いは必ず残っています。
陰部の蒸れを抑えれば、臭いも治まる

これまで散々、臭い、汚いなどの言葉を使ってきましたが、解決方法はあります。それも実に簡単な方法です。陰毛を剃ればいいのです。ただ剃るだけで、陰部の空気の通りが良くなり、乾燥しやすくなります。最近が繁殖するための不潔な陰毛もなくなります。
全ての陰毛を剃るわけではなく、特に汗が流れ込みやすく、臭いがこもりやすい所だけでいいと思います。そう、それはIラインと、肛門周辺です。
ここの毛の処理をすれば本当に蒸れる事が極端に少なくなります。剃るだけで日常生活に支障が出るくらい快適になります。陰部の蒸れと臭いに少しでも興味を持った方は一度試してみてはいかがでしょうか?
Iラインはデリケートな部分なので処理も慎重に

Iラインや肛門周辺は、肌も弱く、非常にデリケートな部分となっています。更に、自分では剃りにくいという、難点もあります。しかし、誰かに頼める場所でもないので、そこは自分で剃り切るしかありません。
少しでも剃るのが楽になる様に、3つだけアドバイスします。まず1つ目は、長ければ、ハサミでまずカットすること。これは、剃り易くする為に必ずして頂きたい事です。毛が長ければ、見えにくくなり、剃る難易度もかなりあがります。そして2つ目は、剃刀はI型の剃刀を使用した方が良い。これも、T字の剃刀だと剃る場所が見えにくくなるからです。
最後の3つ目は一番大事な事です。誰にも見られない様にする。という事です。一歩間違えて誰かに見られてしまったら、大惨事になりかねません。